退職金だけで安心?老後の生活設計を考えよう

多くの方が、定年退職を迎えると、
長年の勤務の果てに得られる
退職金に期待します。

では、その退職金だけで
老後の生活は安心して送れるのでしょうか?

最新のデータに基づいて、
実際の生活費と退職金のバランスを見てみましょう。

日本経済団体連合会の調査によれば、
大学を卒業後38年間勤務し、
60歳で退職した場合、
受け取る退職金の平均額は約2,256万円です。

一方で、
5年間の平均生活費は、約1,620万円とされています。

65歳で、600万円余り残ります・・・

そして、65歳から年金を受給します。

2020年のデータによると、
厚生年金の平均月額は約22万724円。

この額だけでは、
家計調査による月平均支出額約27万円を下回り、
毎月約5万円の不足が生じます。

これを85歳まで続けると、
約1,200万円の追加資金が必要になります。

残された600万円では、
85歳までの追加生活費としては不足することになります。

つまり、退職金と年金だけでは
老後の安定した生活を送るのは
難しいかもしれません。

そのため、定期的に届く
「ねんきん定期便」
自分の年金額を確認し、
不足分をどう埋めるか計画を立てることが重要です。

この他、年金額の試算は
日本年金機構のホームページで可能ですから、
不安な方はぜひ活用してみてください。

老後をもっと安心して過ごすために、
今からしっかりとした生活設計をすることが大切です。

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